おまけ


「おー、南！あ！この子が土屋の妹ちゃん？」

「岸本…何でお前が電車におんねん」

「土屋の妹ちゃんを一目見たくてなぁ。わ！全然似てへん！可愛いやんけ！」

『あ、豊玉の5番の…』

「岸本やで！なー、何で南がこの電車に乗っとるって知っとったん？」

『…ホンマにたまたまなんですけど、学校に課題を忘れてしまって。早い電車に乗ったら南さんが乗ってきて…めっちゃビックリしました』


ホンマに課題忘れたこともあんねんな、と思っていると、



『だから、学校に課題忘れたら南さんを見られると思って、毎日課題を忘れてきてます！』



ニコーッと笑ったその顔は、少し土屋に似ていた。





（ホンマにアホの子かもしれへん…）
（それより南。土屋のことお義兄さんて呼ばなアカンな！）
（鬼？）





おわり


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