アホの子
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次の駅に停まると、一人の女が乗ってきた。
「あれぇ?名前やん。随分早いなぁ。どうしたん?」
あの子に話しかけた。どうやら知り合いのようだ。
『あ、先生おはようございます。えっと…課題を学校に忘れてしまって…先生こそ、何でこの電車に?いつもチャリですよね?』
「旦那に貸したら壊されてん。ホンマ腹立つわ~」
あの子、名前っていうんや。声初めて聞いたな。
「土屋くん、部活頑張ってるなぁ。今年最後やもんなぁ」
『そうですねぇ。アツシはインターハイに向けて張り切ってますよぉ』
少し照れくさそうな笑顔で、彼女は答えた。
ちょっと待て。土屋くんってあいつやんな。
それにあの子、アツシって…。
土屋の彼女か?
あの土屋とあの子が?
騙されとんちゃうか?
なんてモヤモヤ考えとったら、降りる駅に着いてしまった。
ホームに降りて、チラリと電車を見ると、あの子がコッチを見とった。
何やろう。気のせいか?
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