初めてを紡ぐ
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「名前、土屋くん来たで!」
友だちにそう言われ、学食の入り口の方を見ると彼氏の土屋くんが入って来た所だった。涼しげな目元にサラサラで薄茶色の髪、白い肌が目を引く。そして何より、私を見つけた時の嬉しそうな笑顔が堪らなく好きで、これにはいつになっても慣れずにいた。
私は友だちに別れを告げ、ニコニコと手を振る土屋くんの元に駆け寄った。
「ゴメンなぁ、待たせてもーて」
『ううん。友だちとお喋りしてたから平気』
来た方を振り返ると、友だちがニヤニヤしながら私たちの方を見ていた。それに気付くと急に恥ずかしくなってしまい、つい俯いてしまう。
「名前ちゃん、恥ずかしいん?」
土屋くんが30センチくらい低い私の顔を覗き込む。その仕草も表情も全部かっこ良くて、もうクラクラしてきた。声を発する事なんて出来なくて、ただ黙って頷くしか無かった。
「ホンマ可愛いなぁ。ほな行こか。カラオケ楽しみやね」
そう言って土屋くんは私の手を取り、歩き始めた。慣れてきたかと思っていた手を繋ぐという行為も、やっぱりまだドキドキしてしまう。手汗凄いとか思われたらどうしよう…と終始落ち着かなかった。
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