君のせい
NAME CHANGE
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再びシャーペンを握り、教科書との睨めっこが始まる。名前はすぐにペンを走らせていたけれど、俺はこの時点で今日はもう勉強なんて無理だなと思っていた。名前の肌の感覚がまだ唇や手に残っていて、モヤモヤしつつもそれを逃したくなかったから。
でも名前の邪魔をする訳にもいかないし、暫く大人しくしていようかな。
名前ってどうしてこんなに良い匂いがするんだろう。シャンプーとか香水とかそういうのじゃなくて、何て言うか…凄く安心出来るんだよな。
それから、俺を『宗ちゃん』と呼ぶ声が好きだな。他の人を呼ぶ時よりも少しだけ声が甘く感じる。特に甘いのは、ベッドの中で…だよな、やっぱ。ああ、また考えてしまった。
ふと窓の外に人影が見えた。よく見ると名前のお母さんだった。どうやら出掛けるらしいが、俺たちには声を掛けていかなかったところを見ると、いるフリをしようって魂胆みたいだな…。
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