君のせい
NAME CHANGE
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インターハイ出場が決まって何日か経ち、せっかくの週末だと言うのに期末試験の勉強をしている。とは言え、久しぶりに名前とゆっくり過ごせるんだから良しとしよう。
『うーん……宗ちゃん、これ分かる?』
「ん?どれ?」
名前の教科書を覗き込むと、ふと髪の香りが鼻を掠めた。ほんの少しだけ触れる腕にじんわりと汗が出始め、意識すると熱を帯びている気がしてきた。視線を教科書から名前に移すとパチンとぶつかり、思わず笑ってしまう。
「何だよ、教科書見てないじゃん」
『ゴメン。宗ちゃんの綺麗な顔につい見惚れちゃった』
「本当はこの問題、分からないんじゃないでしょ?」
『あ、バレちゃった』
名前が、ベ、と舌を出す。勉強しなきゃいけないと分かっていたし、真剣にやっていると思ったから俺もやっていたというのに…。全く、もう…。
そのまま顔を近付けて名前の舌をベロリと舐める。そのまま床に雪崩れ込み、額や頬、耳にキスを落とす。
『…っ…宗ちゃん…今日はダメ。親いるから』
急に現実に引き戻され、思わず身体を起こす。奥の方から湧き上がってくるような熱を持て余してしまいそうだ。
『宗ちゃんが来てる時は、〝そういうこと〟してるんじゃないか、って気にしてる気がするんだよね』
「まぁ、そうだろうね。今日は大人しく勉強しとこーか」
『うん。そうしよ』
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