なかなか悪くない日々
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おまけ
「俺、最近ちょっと気になる事があるんです…」
伊藤が花形、高野、永野、長谷川の三年生メンバーに言った。
「何だよ、どうせ藤真の事なんだろ?早く言えよ」
「えっ…!ど、どうして藤真さんの事だって分かるんですか?!」
「藤真がここにいねーからだよ。俺らそんなに馬鹿じゃねーからな?」
永野と高野が呆れたように伊藤に言い、花形と長谷川は何も言わずに黙っていた。
「藤真さんって最近…その……優しくないですか…?」
「は?」 「え?」 「……」 「ブフッ…」
それぞれがリアクションを取るが、予想外というのは共通していた。
「そうか?俺らにはいつも通りな気がするけど…?」
「でも確かに最近何か機嫌良いんだよな、アイツ」
永野と高野がワイワイと考察を始める中、長谷川は黙ってぼんやりと窓の外を眺めていた。そして先程のリアクションで思わず吹き出した花形が静かに口を開く。
「その件はまぁ…そうだな…あの藤真も高校生らしい一面があるって事さ」
「えっ…そ、それはどういう…?」
「その内嫌でも分かるさ。さぁ、この話はお終いだ」
そう言って花形はその場を去って行った。残された長谷川以外の三人はポカンとその後ろ姿を見るしか出来なかった。
翔陽高校バスケ部は今日も平和だ。
おわり
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