素直に言えたら
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから片付けをして風呂に入った。先に風呂に入った名前はソファに座ってスマホを弄っている。たぶん漫画を読んでいるのだろう。俺は冷蔵庫に水を取りに行き、コップに注いでゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。そして名前が俺の方を見て言った。
『ね、宏明、〝彼シャツ〟ってどう思う?』
「…ブッ…!ゲホッ…ゴホッ……な、何だよ急に…」
いきなりの質問に驚き、つい咽せてしまった。水が変な所に入って痛い。
『やー、この漫画にさ、彼シャツをやったらイチコロよ的な事が書いてあるからさぁ。実際男の人はどう思うのかなぁって』
名前は本当に疑問に思っている。決して誘っている訳ではない。しかしこれが引き金となってさっき何処かに行ってしまったはずの邪な気持ちがグングンと沸き上がってくる。
もしかして本当はわざとやってるんじゃないのか…?
そう思うと何だか掌で転がされてるような気がして悔しくなってきた。そこで俺は少し煽ってみることにした。
「…どーなのかなんて、実物見たことねぇから分かんねぇよ。……名前、やってみてくれよ」
俺の答えが意外だったのか、名前は驚いていた。そして少し黙り、恥ずかしそうに俯いた。
『…いいよ。じゃあ宏明が着てるパジャマの上、貸してね?』
「えっ!い、良いのかよ…」
『何それ。自分がお願いしたんでしょう?』
名前は俺のパジャマのボタンを一つ一つ開けていき、剥ぎ取るようにして寝室の方へと向かった。
な、なんかムキになってねーか…?
.