愛おしきチグハグ
NAME CHANGE
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試験勉強をしなければならない事は重々承知だが、どうも勉強するという行為が性に合わない。自分のアパートだと絶対にサボってきまいそうで、つい名前の所に来てしまった。
何だかんだ名前は真面目にやっていて、それを見る事で危機感を覚えて自分もやるというのが目的だった。
しかし、涼しい部屋にいたのはよく知らないロックバンドのTシャツとめちゃくちゃ短い短パン姿の名前だった。白い脚が丸出しで、この格好で宅急便の兄ちゃんに対応しているのかと思うと心配になる。
そんな邪な気持ちは今日は要らないと思い、わざと見えないようにエアコンの方を見て立った。今日はアカン…試験勉強をするから。うん、そうや。留年はしたくない。
『はい、麦茶〜。ここ置くね?』
名前の声がして、振り向くと今度は白い頸が露になっていた。あれ…?誘われてる…?
「な、何で髪結びよるん?」
『…暑いから。私、あせも出来やすいしね』
あー、あせもな。ハイハイ…。いくら何でもこんなにノートと教科書を広げて誘う訳ないか。さて、俺も勉強しなければ。
教科書とノートを出して机に並べる。まず最初の科目は…
『うわ…私それ苦手なやつだ…!』
気付けば横に名前が座り、俺の教科書を覗き込んでいる。えっ…ちょ…近っ…!
思わず目が合ってしまう。少し見つめてみると、名前は視線を逸らさなかった。
あれ…?
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