沢北栄治の葛藤と欲望
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明日は久しぶりのオフ。
こういう単発のオフの時、名前は決まって休みを取ってくれる。まぁそれくらいたまにしか無いって事なんだけど…。
本当はどこか出かけて美味いモンでも喰いたい所だったが、ピンポイントで台風が最接近するらしい。だから今回は仕方なく家でゆっくりすることにした。
二人ともスウェットにTシャツを着たまま、ダラリとソファに座る。名前はテレビのチャンネルを次々と変えていき、映画のチャンネルでストップした。
『あー!コレ観に行ったやつだ。覚えてる?』
「…おー。当たり前じゃん」
俺の答えは半分本当で半分ウソだ。映画を観に行ったのは覚えている。でも、どんな内容だったかまでは覚えていない。付き合い始めたばかりで、薄暗い空間に並んで座る事に緊張し過ぎていたからだ。今の感じだと、名前の方は映画を楽しむ余裕があったって事だよな…。それはそれで何だか悔しい気もする。
嬉しそうにテレビを見る名前の横顔に、今ではすっかり慣れたものだなと改めて思いつつ、俺も視線をテレビに向けた。
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