Lists to deepen love.
NAME CHANGE
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牧が先に食べ終え、今度は名前が食べているのを微笑ましく眺めている。見られているのが恥ずかしくなり、名前は話を始めた。
『ところでさ、何でこのお店に来たかったの?甘いの好きだったっけ?』
「俺は部活が忙しくてなかなか一緒にいてやれないから、こういう他のカップルがしている当たり前の事を名前とやりたいとずっと思ってたんだ。これだけじゃなく他にも色々ある。それを一つずつクリア出来ていくのが嬉しいんだ」
牧は嬉しそうにそう答えた。この言葉から名前は牧がそんな風に思っていた事に驚き、言葉を詰まらせる。
「もっと言えば、構ってやれないのに恋人になって欲しいだなんて言って良かったんだろうかと思う事もあった。でもな、気持ちをしまい込む事が出来なかったんだ。だからOKの返事を貰えた時は、本当に嬉しかったんだぜ?」
ハハ…と少し恥ずかしそうに笑いながら、牧は頬を指でかいた。名前は込み上げてくるものが抑え切れず、目を潤ませる。
『私もずっと牧くんが好きだったから、告白された時は夢かと思ったんだよ?部活がハードなのも知った上でだもん。不満なんて無いからね!』
名前は真剣に言った。しかし、牧は何故かプププと吹き出している。またしても何を考えているのか分からず、名前は混乱した。
「悪い、悪い。口にクリームたくさんつけて一生懸命話すもんだから…」
『えっ?!ウソ?!何処?!』
名前が慌てて鞄からティッシュと手鏡を出そうとすると、牧の長い腕が伸びてきて、親指でそっと口元を拭った。あまりの突然の事に名前の胸の鼓動は速さを増す。
「よし、取れたぞ。もう大丈夫だ」
『…牧くん、ドキドキさせ過ぎだよ…。心臓に悪い…』
「ん?何がだ?」
牧はキョトンとしている。どうやら名前が知る以上に天然さんのようだ…。
「さて、次はどれをやろうかな」
『どれって?』
「名前とやりたい事リストだよ」
『ど、どんなのがあるの…?』
「それは言ったら面白くないだろう?」
やりたい事を一つクリアする度に、もっと君を好きになる。
本当は自分の願望を叶えたいのではなく、その笑顔が見たいだけなんだと言ったら君はどんな顔をするのだろうか。
次のやりたい事は、君にインターハイ優勝を捧げる事なのだが、それは事後報告にしようかな。
その方がきっと、喜んでくれるよな?
おわり
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