Lists to deepen love.
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「お待たせしました。気を付けてお持ち下さい」
店員の手から二人にクレープが渡される。生クリームといちごが顔を覗かせ、甘い香りが漂う。
「ほう…これが今流行っているのか」
牧は珍しい物を見る目でクレープをジロジロと眺めている。神奈川の帝王と呼ばれる男がピンクの紙に包まれたクレープを持つのは、何とも言えない光景だった。
『あっちで座って食べよっか』
「ああ。そうしよう」
二人は椅子に向かい合って座る。牧が凄く楽しそうにしていて、名前は嬉しかった。
『じゃあ、いただきまーす!』
「いただきます」
二人は同時にクレープに齧り付く。
『んっ!美味しい〜!!』
噂に聞いていた以上に美味しく、名前は思わず声を出してしまう。その様子をニコニコと微笑みながら牧は見ていた。視線に気付くと、名前は恥ずかしくなり身を縮こめた。
『ご、ごめん…大きい声出しちゃって…』
「何で謝るんだ?美味いなら良いだろう?」
牧も静かにパクパクと食べ進めている様子から、好んでいる事が分かった。そのチグハグな光景が愛おしくて、名前はニヤニヤを隠すのに必死だった。
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