Lists to deepen love.
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『言ってたお店って、ここ…?』
「ああ。此処だ」
最近、駅ビルの中に新しく出来たクレープ屋はメニュー表が無く、その場で好きなトッピングを選ぶスタイルで話題になっている。さらに価格がリーズナブルで、見た目もポップで可愛らしい為、若者に人気の店だった。パッと見ただけでも、圧倒的に女性客が多い。そんな中、一人色黒で筋肉質な男が店の前に立っていた。そう、牧紳一である。
牧は今日、最近付き合い始めた彼女の名前とデートをしている。部活の無い貴重な休日である為、牧はこの日をずっと心待ちにしていた。特別なこの日は何処に行こうか、何をしようかと二人で話している時に、牧が行ってみたい店があると言い出したのだった。何処なのかと名前が聞いても、牧は当日のお楽しみだと言って教えてくれなかった。そして、牧が脚を止めたのがこのクレープ屋だったのだ。あまりにも意外だった為、名前は間違えているのでは無いかと思い、ついここで合っているのか確認してしまったのだった。
「いらっしゃいませ!お好きな生地とトッピングをお選び下さい」
可愛らしい店員さんが笑顔で対応する。一方で牧の頭上にはハテナマークがぽわぽわと飛び交っている。
「えーっと……スマン、名前。頼む」
牧は困ったように隣りに立つ名前の方を見た。名前は、言わんとしている事をすぐに察する。
『わ、私が選ぶの?!』
「ああ。名前が食べたい物を二つな」
牧は本当に申し訳無さそうにしていて、ふざけている訳では無い事は分かった。しかし、何を考えているのかイマイチよく分からず名前は混乱しながらも注文をした。
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