ネイビーは白を鮮やかに映す
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
烈とこういう家電製品を買いに来るのは初めてだ。何だか新鮮でつい浮かれてしまう。
扇風機コーナーに行くと、うちの扇風機とは形が違い、ファンが無いものや温風機能も付いている物等があった。お互いあまり家電に詳しく無い為、店員さんに説明して貰う事にした。たぶん分かりやすく話してくれているとは思うが、それでもたまに出る呪文のような横文字に頭がついて行けなくなる。
ふと烈を見上げるとぼんやりとしていて、私と同じように絶対店員さんの話を聞いていないと分かった。さっきまで乱れていた前髪も、シャワーを浴びてしっかりと整えられている。優しい目元、長い睫毛、筋が通った鼻、薄い唇、長い首にセクシーな喉仏…。改めて私の恋人は美人さんだなぁなんて噛み締めてしまった。そしてパチッと目が合う。
「ほなコレにしよか。色、選んでや」
どうやら店員さんの勧める商品に決めたようで、私に話を振ってきた。見惚れていた事が絶対バレた為、良い大人がしかも外で何をしてるんだと恥ずかしくなってしまう。
『えっと…じゃあネイビーで』
私は迷わず前と同じネイビーを選んだ。青が好きというのもあるが、何より烈の白くて程よく筋肉のついた肌が綺麗に見えるからなのだ。ちなみに、これは私だけの秘密だ。
並んで会計をする時、店員さんが袋を手渡しながらこう言った。
「新婚さんですか?仲良いんですね。羨ましいです」
その言葉に私はつい焦ってしまい、『え、いや…あの…』とモゴモゴするしか出来なかった。しかし、烈は特に動揺せず袋を受け取り、出口へと向かった。クールな所にもまたときめいてしまう。
.