夜道の約束
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その夜、俺は思い切って美里さんに連絡をしてみる事にした。こういう時は、サクサクとメッセージを打ち込む事が出来る。
お疲れ様です。来週の飲み会、僕も参加します。向こうでの話など色々と聞かせて下さい!
これなら堂々と連絡しても問題無い内容だろう。送信ボタンを押し、自分が送った文章を読み返す。
…少し真面目過ぎただろうか。
もしこれを間に受けて、本当に仕事の話ばかりになったらどうしよう…。
あー!何だよ!俺ってこんなに女々しい奴だったっけ?!
頭を抱えて項垂れていると、携帯のバイブ音が響いた。慌てて画面を見ると、メッセージの通知ではなく着信通知が表示されていた。
相手は勿論、美里さんだ。
嘘だろ…え…電話…?!間違ってるんじゃないか…?
戸惑いながら恐る恐る通話ボタンを押し、携帯を耳に当てた。
「は、はい!越野です!」
『あ、越野?久しぶり〜!文字打つの面倒だから電話しちゃった。もしかしてお取り込み中だった?』
ケタケタと楽しそうに話す美里さんの表情が、頭の中に浮かんでくる。あー…やっぱり好きだわ、俺…。
「いや、全然大丈夫です!家でゴロゴロしてたんで!」
『そっか〜。私、今仕事終わって駅に向かってるんだよね。来週久しぶりに会えるの楽しみにしてるよ〜』
「えっ…こんな時間まで…?夜道大丈夫ですか?!」
『それもあって電話掛けたんだよね。越野、遠隔で守ってよ〜』
遠隔だろうが何だろうが、美里さんの役に立てるのが嬉しかった。心の隅にずっとあった恋心がどんどん表に出てきて、抑えられそうにない。
やっぱりちゃんと伝えよう。
そう決めた夜の出来事だった。
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