夜道の約束
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「来週、美里さんが出張でこっち来るらしいよ」
同僚の何気ない会話が耳に入り、一瞬思考が停止してしまう。
〝美里さん〟とは、一年前までは俺と同じフロアで働いていて、他事業所に異動になった人だ。二つ年上の先輩で、優しくて頼りになり、笑顔が素敵なその人に俺は密かに恋心を抱いていた。急に決まった転勤で、想いを伝えるかどうか迷っている間に先輩は行ってしまった。
今は部署が違うため、仕事で関わる事はほとんど無く、個人的な連絡先に連絡する勇気も無かった。そして気付けば一年経っていて、そんなグズグズしている俺に絶好のチャンスが訪れようとしていた。
美里さんが折角来るという事で、飲み会が開かれると連絡が回ってきたのだ。
これが恐らく最後のチャンスになるだろう。とにかくこの気持ちを伝えて、伝わるにしろ砕けるにしろ次のステージに進みたいと強く思った。
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