5月22日
NAME CHANGE
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三井先輩の彼女になってからもうすぐ二ヶ月になろうとしていた今日は、何を隠そう三井先輩の誕生日なのだ。
仕事が何時に終わるか分からないため特に決めてはいないけれど、二人でささやかにお祝い出来たら良いなぁ〜と思っている。
出社して喉が乾き、給湯室にお茶を淹れに行くと、他部署の女の人たちが何やらキャッキャッと盛り上がっていた。
「今年は断られちゃったんだよね。毎年やってたから楽しみにしてたのにぃ」
始業前だし特に問題は無いけれど、朝からよくそのテンションでいられるなぁ…と思いながら自分のマグカップに手を掛ける。
すると、その内の一人が私を見つけると物凄い勢いで近付いてきた。
「あっ!名字さんさ、三井さんと同じ部署だったよね?」
『あ…はい。そうですけど…』
「三井さんて彼女出来たとか聞いた?!毎年ファンが集まって誕生日会してたんだけど、断られちゃったんだよね〜」
ファン…?!
三井先輩ってそんなに人気だったの…?!
しかももう何年も一緒に働いているのに、毎年そんな催しがあったなんて知らなかったけど…?!
ていうか、私が彼女なんですけど…!
いきなりの濃厚な情報に、頭がついていけなかった。と、とりあえず何かリアクションせねば…。
『わ、私の口からは何とも…』
「えっ?!やっぱりそうなんだ?!ショックー!!」
「彼女ってどんな人なんだろうね〜」
いや、あの、目の前におりますけれども…。なんて言えるはずも無く、笑顔を繕うので精一杯だった。
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