鯉のぼりに願いを
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いつもの道を二人で歩く。
毎日通る道だけど、鯉のぼりがあるかどうかなんて意識して見たことは無い。
『あ、あそこ!あるよ』
「おっ!ヨッシャ!これで1個だな」
私が鯉のぼりを見つけると、ノブは嬉しそうにガッツポーズした。
『何個見つけるのが目標なの?』
そう聞くと、ノブは急に真剣な表情をした。ビリビリと何か強い意志を感じ、一瞬驚いてしまった。
「10個!」
『10個見つけたら、何かあるの?』
「…今は言えねぇ」
ふぅん…と、鼻から抜けるような声で答える。一体ノブは何をしようとしているのか。全く想像出来ないが、何か大事な事なのだというのは分かった。私はそれ以上聞かず、鯉のぼり探しを続けた。
それから色々な所を歩き回り、何とか9個まで見つける事が出来たが、あと1個がどうしても見つからない。今どきの家は鯉のぼりを外に飾るのでは無く、家の中に五月人形を飾っている人が多いとテレビでやっていたような気がする。
とうとう暗くなり始めてしまい、自然と脚は家の方に向かう。ノブは何か考えているのか、凄く真剣な雰囲気を出している。あと1個、なんとか見つけられないものだろうか…。
しかしそんな思いも虚しく、私たちの家が見えてきてしまった。
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