鯉のぼりに願いを
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「明日13時、迎えに行く」
昨日、突然こんなメールが届いた。送信したのは幼なじみのノブだ。迎えに行くも何も隣りの家なんだから玄関を出た所で待ち合わせれば良いんじゃ…。
それに連休中は部活のはずだし、仮にオフだったとしてもそんな貴重な休みを使って一体何をしようと言うのだろうか。とはいえ、特に予定の無い私は『分かった』とだけ返信をした。
小さい頃は連休となればよく遊んでいたっけ。いや、別に連休じゃなくても一緒にいたか…。一緒の時間が減ったのは、ノブがバスケを始めてからだった。少し寂しい気もしたが、バスケをしているノブは楽しそうだったからそれで良いと思っていた。それにいつまでも一緒に、という訳にはいかない事も何となく考えていた。そんな矢先の連絡に私は戸惑いつつ、ベッドに入って目を閉じた。
翌日
出掛ける前に部屋の窓を閉めていると、ノブの家の方から声がした。
「いいから頼むよ。夕方には帰るからさ!」
と、何やらお母さんに頼み事をしているようだった。相変わらずだなぁと思いつつ、鍵を閉めたところでインターホンが鳴った。玄関のドアを開けると「おっす!」と笑うノブが立っていた。
『誘うならもっと早く言ってよね。たまたま今日は空いてたから良かったけどさ』
「へいへい。嫌なら断りゃ良かっただろ」
『…嫌とは言ってないよ!』
「じゃあ良いじゃねーか!行こうぜ!」
ノブはニカッと歯を見せて笑った。相変わらず笑顔だけは爽やかで眩しい。
『んで、どこ行くの?』
「鯉のぼり探し」
『…は?』
「だから、鯉のぼり探しに行くんだよ」
何を言い出すかと思えば想像を遥かに超えた内容でうまくリアクションが出来なかったが、ふざけている訳ではなさそうだった。きっと何か意味があるに違いない。
『分かった。行こ!』
私がそう言うと、ノブはホッとしたように笑顔を見せた。
こうして、私たちの鯉のぼり探しが始まった。
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