連休中だけの魔法
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連休最終日
今日は翔陽との練習試合だ。
いつものようにチームジャージを着て、チームバックを持ち、俺は学校に向かう。
さて、この連休中、この辺りに来て考える事は割と現実になっていると言う事で、俺は最後に賭けてみる事にした。
名字さんの顔が見たい。
同じクラスの、俺が好きな女の子。
彼女は部活をやっていないから、連休中に学校に来る筈が無い。けれど、ここで考えれば少しだけでも顔を見られるかもしれない。
そう思いながら前に進むと、心なしかいつもより歩くのが速い気がする。
柄じゃねぇんだよな、こういうの。でも、そんくらい心を奪われてるって事だよな。
暫く歩き、気付けばもう着いてしまいそうだった。ちぇっ…やっぱり昨日までのは単なる偶然か…。俺がこんなファンタジーな事考えるだなんてなぁ…と自分を笑いながら、最後の曲がり角に差し掛かった時だった。
一匹の犬がポテポテと走って来たのだ。
首輪もリードも着いている所を見ると、散歩中に脱走したってとこだろう。
その犬は俺の前でピタリと止まり、ハッハッと舌を出して座り、こっちを見ていた。
「お前、飼い主と逸れたのか?」
犬の頭を撫でようと手を伸ばすと、パタパタと足音が聞こえてきた。
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