遠距離恋愛の楽しみ方
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高速バスに揺られる事、数時間。
たった一ヵ月しか経っていないのに、もう懐かしく感じる景色が広がってくる。
この春、私は地元の神奈川を離れ、新潟の大学に進学した。何故新潟かと言うと、お煎餅が好きだから。それだけの理由だ。
ゴールデンウィークに入り、大学もカレンダー通りの休みになった。そろそろバイトでも始めようかとも思ったが、恋人が待っているのだから帰らない訳が無い。
高速バスが横浜駅に到着し、窓の外には愛しいダーリンの姿が見えた。久しぶりに見るその姿は何だか大人の色気が増しているように見えた。向こうも気が付いたようで、優しく微笑みながら小さく手を振っていた。
『紳一、ただいまっ!』
「おかえり。長旅ご苦労さん」
彼は牧紳一。高校二年の時から付き合っている。私がお煎餅が好きだから新潟の大学に行くと言った時、親や友だちは呆れていたけれど、紳一は「お前らしいな」と優しく頭を撫でてくれた。そんな彼が大好きだ。
実家は地味に遠い為、今日は紳一が一人暮らしを始めたアパートに泊まる事になっている。紳一は海南大に内部進学し、当然バスケをしている。たまたまオフだった今日に合わせて帰省したという訳だ。
『手、繋いで良い?』
「勿論だ」
紳一の大きな手の感触が既に懐かしい。音が聞こえてしまうくらい胸がキュンとした。
日々頻繁に電話やメールでコミュニケーションを取ってはいるが、やっぱりこうして会うのとは全然違う。体温や息遣いを感じられるのは幸せな事だと改めて思った。
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