南さんちの風景
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「汚れが取れへんわ〜」
お皿を洗う仕草をしながら、ママは楽しそうにキッチン(仮)に立つ。可愛い猫は積み木で囲ったスペースに座り、テレビを観ている。そこに満を持してお父さんが登場した。首からタオルを掛けていて、どうやらお風呂上がりの設定らしい。
そして何も言わずにママの横に立ち、ジッと見ていた。
「何してるの?」
「お風呂出たらお父ちゃんはお皿洗うお母さんをこうやって見るやろ?」
「えーっ!そんなんせえへんよぉ」
お友だちと次男のやりとりを見て、可愛い猫役の長女が静かに近付き、次男の腕を取った。そしてお友だちの腰の後ろの方へ回し、キッチン(仮)に手をつかせた。
「こう!!」
「あー、そうやった」
「え〜、そんなんせえへんってば〜」
ギャーギャー騒ぐ子どもたちを見て、お友だちの母はニヤニヤしていた。
「旦那さんと仲ええんやね」
『えっ…あ…まぁ…そう、なんかな』
仲が良いとは思うが、全力で肯定するのは恥ずかしくてついモゴモゴと答えてしまう。そこに図ったかのように店の方から南がやって来た。
「話し中すんません。ボールペンのインク切れてもーた。新しいのん出してや」
『あ、うん。待ってな。確か棚の中にあったわ』
南はお友だちの母親に軽く会釈をして、名前の方へ行った。名前は棚からボールペンが入った箱を取り出して蓋をパカッと開ける。
『ほい、当たりが出たらもう一本やで』
「ほー。ほなコレにするわ」
『あー、残念。ハズレです〜』
「ブッ…インチキくさいねん」
優しく笑う南を見て、お友だちの母親は驚いていた。そして次男に手招きをして小声で話す。
「なぁ、お父さんって家ではいつもあんなに優しそうに笑うん?」
「そうやで。お母さんには一番優しい」
次男の言葉を聞いて、お友だちの母親は前に誰かが言っていた話を思い出した。
南さんちは大恋愛で結婚したらしい、と。
あまり愛想の無い南しか知らないため、その話は噂話程度に聞いていた。しかし、今見えている南の表情から、あながち間違いでは無いのではないかと思えたのだった。
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