罰にならない罰
NAME CHANGE
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名字は暫く動く事が出来ず、俺にしがみ付いたままだった。
『…岸本のも触る』
「ええって。そんな力残ってへんやろ?」
『でも…』
正直、もう自分の性欲はどこかに行ってしまっていて、別の欲求が生まれていた。
「図書室掃除終わってからも、俺と会ってくれへん…?」
『え…?』
「名字の事、もっと知りたなった」
こんなサブイ言葉を自分が言うだなんて思いもしなかった。他の奴が言っていたら間違いなく笑って茶化すだろう。でも本当にそう思ったのだから仕方ない。名字は恥ずかしそうに俯きながら小さく頷いた。
『…私も、岸本の事もっと知りたい。この暴れSF怪獣の事も』
そう言って、少し落ち着きを取り戻していた俺の下半身を指でツンツンと突いた。
「コイツはなかなか手強いで?」
『ふふっ…望むところや』
そのまま言葉が消え、ゆっくりと唇が重なった。
図書室の独特なあのにおいはいつの間にかしなくなっていて、代わりに名字の甘いにおいでいっぱいになっていた。
不思議と、前よりもっと居心地が良い。
これはきっと、もう──。
おわり
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