罰にならない罰
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最近気が付いた事がある。
授業中に眠くなるのは、部活で疲れているからではなく、授業がつまらないからという事だ。
今まではそれなりに先生も大目に見てくれていたが、流石に引退した後も寝ているのはマズかったようで、とうとう罰が下された。
一ヶ月間、図書室の掃除
身長が高いため、本棚の上の方も届くだろうというアホみたいな理由からだった。
今日でちょうどニ週間。
放課後になり図書室に向かう途中、廊下で担任に遭遇した。
「岸本、珍しく文句言わんとやりよるなぁ。どないしたん?」
「文句言うても言わんでも、こうやって何かしら言われんのがアホらしいからや」
そう言い捨てると、担任は意外そうな顔をして突っ立っていた。ホンマに、どっちにしても腹が立つ。
しかし担任の言う事は最もで、この俺が黙って一ヶ月も真面目に掃除なんてするはずが無い。当然、理由はある。
図書室に通うようになってから知った事がいくつかある。
この豊玉高校で放課後に本を借りに来る奴なんてほぼいないという事。
図書室ってやつは紙のにおいなのか何なのか分からないが独特のにおいがして、意外と居心地が良いという事。
そして、図書委員の名字という奴が魅力的だという事だ。これが俺が行く一番の理由。
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