珍しく爽やかにオチを迎える話
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日曜日
実理には11時に板倉家に集合と言われた。いつもなら烈と実理と淳が揃ってうちに迎えに来てくれるのに、今日は現地集合という事だった。
しかも納豆選手権をするというのだから、自らが選んだ食材を持ち合うのかと思いきや、手ぶらで来いと言われた。
やっぱり何か企みが…?
板倉家の門から家までの距離は比較的長いため、落とし穴でも掘ってあるんじゃ…?
私はビクビクしながら板倉家のインターホンを押す。いつものように板倉が「どうぞ」と言って奥に入って行く。気持ち、いつもよりゆっくりめに歩いていると、向こう側からブル大佐が走って来た。
だるんだるんの頬っぺたをパタパタと揺らしながら、一心不乱に私の方へ向かってくる。これはいつもの光景だが、いつもいつも可愛い。
『大佐っ!お出迎え、おーきに!』
私の胸に飛び込んできた大佐を抱き抱え、家の方へと向かった。大佐が走ってきた道にはどうやら落とし穴は無いようだから、そこを歩いた。
玄関に着くと板倉が出迎えてくれた。
「どうも。皆さんお待ちかねですよ。あ、今日は庭の方にどうぞ」
いつもは板倉の部屋か客間に通されるのだが、今日に限っては何故か庭だった。やっぱり何か怪しい…。ブル大佐をギュッと抱き抱え、意を決して庭に足を進める。
そして、庭の植木が見えたその瞬間だった。
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