珍しく爽やかにオチを迎える話
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「な、日曜日、板倉んちで〝納豆と何を混ぜたら一番美味いか選手権〟せえへん?」
昼休みのお弁当の時間、今まさにだし巻き玉子を口に入れようとしていたその瞬間に、実理の暑苦しい顔がズイッと横から出てきた。
『え…?何?納豆…?』
「お前好きやろ、納豆」
『え、うん…好きやけど…何なん急に?』
「あー…板倉んちで納豆が腐る程余っとって困ってんねんて!」
『板倉んち、そういうの多ない?』
「多いな」
『アホなん?』
「そうかもしれへん。ほなまた詳しいこと決まったら連絡するわ!」
バビュンッと勢い良く実理は走り去って行った。そない急いで伝える事でもないような…?それに何だかツッコミもイマイチだったし、何か企みでもあるのだろうか…。
「名前、早よ食べたら?いつまで玉子箸で掴んで口開けとるん?」
向かいに座って一緒にお弁当を食べていた友だちにそう言われ、ハッと我に返った私はカラッカラに乾いた口に玉子を入れた。出汁の香りがふわりと漂って美味しい。
これって納豆に合うんちゃう…?
気付けば私の頭は、もう納豆選手権に向けて動き出していた。そんな矢先、実理からメールが届いた。
「納豆腐る程言うたけど、納豆はもう腐っとったな!!(キメ顔の顔文字)」
普通にムカついた。
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