04:Porte
NAME CHANGE
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日付が変わる頃、そろそろ寝ようとしているとインターホンが鳴った。
モニターには名前の姿があった。
そしてドアを開けた途端、俺の胸に飛び込んできた。
「どないしたん?連絡もせんとこんな時間に…」
名前は暫く無言で動かず、ギュッと俺にしがみついているだけだった。そしてようやく顔を上げ、俺を見つめた。メイクをしていない素顔は、あの頃よりも随分大人になっていた。
『……逃げてきたの。私が幸せなのは、烈といる事やから』
その眼差しから、真剣さがひしひしと伝わってきた。
『離婚届、置いてきたの。きっと探し回ると思う…』
「……ほな、実家経由で俺んトコに来るのも時間の問題やな……よし、行くで。覚悟はええな?」
『うん。もちろん』
俺はそのまま部屋を出て、名前と車に乗り込んだ。ここからなるべく離れようと、北の海の方へ抜けていく。
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