Premier Ami
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そうしている内に、お互いのサイズが決まり、お金を支払って帰る事になった。何となくこのまま別れるのが嫌でモジモジとその場に立ち尽くしてしまう。
「名前、早く帰るわよっ!」
お母さんの呼ぶ声がして、渋々歩き出そうとしたその時だった。
「名前っていうんだ」
背後から彼の声がして、また足は動きを止める。
『うん…私…名字 名前っていうの』
彼の名前も聞きたい。
でも勇気が出ない。
今、私どんな顔してるんだろう…。
恥ずかしくなって俯くと、彼の足がすぐ目の前に見え、私は急いで顔を上げた。
「俺は、神 宗一郎。俺ら、高校で出来た初めての友だちだね」
そう言って見せた可愛らしい笑顔に私の胸はズキュゥゥゥンと見事に撃ち抜かれてしまった。
『よ、よろしく。神くん』
その後、早くしなさいとお母さんにめちゃくちゃ怒られたけれど、何を言われたかなんて全く覚えていなかった。
(私も、神くんの友だちとして恥ずかしくない高校生活を送ろう…)
その日はずっとうわの空で、当然、夜も眠れなかった私は、夜通しそんな風に考えていた。
登校初日、クラス分け表を見ていると神くんに手を引かれ、
「こっち。同じクラスだから」
と言われる事を、私はまだ知らない。
おわり
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