Premier Ami
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「ごめんなさい。いや…心の声が漏れてたからさ…」
困ったようにハハハと彼は笑っていたが、私は恥ずかしさのあまりそのまま動けなくなってしまった。そこに店員さんがやって来て、新しいブレザーを手渡された。それは私の身体にピッタリで、鏡で見てもしっくり来るなぁ…と思えた。
一方、あの男子は何やら店員さんに腕の長さをメジャーで測られていた。もしかして既成サイズは無理だから、オーダーメイドってやつ…?
ついジロジロと見てしまい、案の定、バッチリ目が合ってしまった。
「何か?」
『あっ…いや…オーダーメイドなんだなって思って…』
「…俺、身長の割に身体が細いから合うサイズが無いみたい」
少し哀しそうに言うのを見て、もしかして彼もコンプレックスを感じているのかな…と思った。そう思うと、急に親近感が湧いてきて何だか嬉しくなる。
『で、でもスラッとしてるし、海南の制服、よく似合うと思うよ』
精一杯のフォローだったが、マイナスな方に取られないか心配になる。彼の方を見ると、口元を少し上げて微笑んでいた。
「スラッとか…。俺、もっと身体大きくなる予定なんだけどなぁ…」
『そ、そうなんだ…?』
「身長もまぁそうだけど、筋トレしまくってウェイト増やすから」
聞けば彼は海南大附属の代名詞でもあるバスケ部に入るそうだ。同じ年なのに、しっかりと明確な目標があって私とは全然違った。
私は制服が可愛いだとか、附属だから進学しやすいとか、ただのミーハーな気持ちで選んでいるから、急に恥ずかしくなってしまう。
そう思うと、急に彼がキラキラして見えてきた。彼と友だちになれば、私にも少しはキラキラした高校生活を送れるのだろうか…なんて一瞬思ってしまった。
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