風に乗る
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大人になんてなりたくない。
たまたまだけど、先生たちの話を聞いてしまった。「困った事があったら何でも相談してね」なんて眉を下げて微笑んでいたくせに、私たちが見ていない所では「そんな事でいちいち悩むなっつーの」なんて鼻で笑っていた。
ショックだった。
もう何も信用しない。
〝先生〟って〝先を生きる〟って書くでしょう?
生きていく先がアレなら、私は大人になんてなりたくない。
そう思った私は、学校に行くのが嫌になってしまった。制服を着て家を出ても、行き先は学校なんかじゃない。
人通りの多い街に座っているだけ。
そうしたら、お茶を飲んで話すだけでお金をくれる大人がいる事を知った。
大人なんて、馬鹿で汚くて欲望の塊じゃん。
そう思いながら私は今日も、知らない人の隣りを歩く。
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