鬼は外どころか…
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粘性のある液体が喉にねっとりと絡みつき、苦さと生臭さが名前の脳を麻痺させる。
「…っ…ハァッ…ハァ……ごめんね…。ティッシュ取ってくるよ」
口を押さえながら名前はコクコクと頷いた。そして、ティッシュにドロリと白濁液を吐き出す仕草に安田はまた欲情しそうになる。
しかし、一体何故このような格好をしていたのか。
安田は聞くに聞けず、モジモジと戸惑っていると、突然名前が大きな声で『あ!!』と声を発した。
「ど、どうしたの…?」
『恵方…向くの忘れた……』
そう言うと、名前はチラリと安田に目線をやり、まだ元気な下半身を見てペロリと舌を出す。
『ヤスくん……もう一個食べて良い…?』
潤んだ目、染まる頬、少し恥じらいのある口調…安田が断る理由はどこにも無い。
「た、たくさんあるから…お腹いっぱい食べて良いよ…?」
その晩、鬼は外どころか一晩中安田の腕の中にいた。
翌朝、何故そんな格好をしているのか尋ねると、男はそういうのに弱いし喜ぶと友だちに言われたらしい。
『も、もしかして…引いた…?』
そう心配そうにする名前をギュッと抱き締め、安田は答える。
「ううん。すっごい可愛かった。ま、またしてくれる…?」
名前は安田の胸に顔を埋め、小さく頷いた。
その後、朝食として出された寿司屋の恵方巻を名前が頬張る姿に安田が欲情し、二人揃って有休を取ったのは職場には絶対言えない二人だけの秘密である。
おわり
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