Drizzle melts ...
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心の中で葛藤すると、今度は涙が溢れそうになった。自分をコントロール出来ない愚かさが悔しい。
『…っ……ごめ……困らせるつもりなんて無いの』
必死に声を絞り出してそう伝えると、仙道くんは立ち上がって私の前に来た。そして、屈んで私に目線を合わせる。
「何となくさ、ここにいたら名字さんが来る気がしたんだ。そしたらホントに来て、驚いちまった」
仙道くんの顔が真っ正面にあり、泣きそうなのがバレてしまいそうでつい目を伏せてしまった。
「俺さ、大学でもバスケするんだ。いつまでやるかは分かんねぇけど、行ける所まで行こうと思ってる。だから今は名字さんの気持ちに応えることは出来ない」
やっぱり仙道くんは優しい。そういう所が本当に大好きなんだよ…。
「でもさ、またいつかこうやって会えたら、その時はちゃんと応えるよ。約束する」
『うん…ありがとう。頑張ってね』
「おう!」
仙道くんはニコッと爽やかに笑った。私だけに向けられたその笑顔は、今もはっきりと思い出せる。
私の青春の大切な1ページだ。
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