ロスタイム
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
淳のがお腹に当たり、大きくなっているのが分かる。いつ誰が来てもおかしくない状況だという事は重々承知だけど、そう思えば思う程ゾクゾクするのが分かった。
ガチャッ…
玄関のドアが開く音に身体が跳ねる。思わず淳の方を見ると、淳は口元に人差し指を立ててシーッと息を吐いた。私は息を飲んで音を立てないようにする。
パタパタと足音がし、少ししてまた玄関から外へ出て行ったようだった。どうやら、冷蔵庫の中の飲み物を取りに来たらしい。私は全身の力が抜け、ふにゃふにゃと座り込んでしまった。
『焦ったぁ……よくトイレじゃないって分かったね』
「ん?分からんかったで。バレたらバレたでええかなって。別に悪い事してへんねんから」
腰を抜かした私とは真逆で、ニコニコと笑う淳の余裕が何だか悔しい。
『…もうキャンプ中はちゅー禁止!』
「えっ?!何で?!」
『淳がかっこ良すぎるから…』
「えーっ!何やそれ。理由になってへんよぉ」
『とにかく、ダメなのっ!』
「…僕に力で勝てると思ってんの?」
『ヒィィィィ!出た!ブラック淳!!』
この時、トイレを済ませて手を洗いに来た友だちにこの会話を聞かれ、結局お披露目する前に私たちが付き合っていることがバレてしまった。
でも周りのリアクションは私たちの想像とは全然違っていた。
.