後編
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「シャワー、先にどうぞ」
『あ…はい…じゃあお先に…』
こういう所は初めて来た訳ではないけれど、最後に来たのがいつなのかは思い出せないくらい随分前のような気がする。
服を脱ぐと、今日の下着は中の上ランクだったためホッとする。
高いシャワー音や甘いボディソープの匂いが、なんだか若い女の子の為にある物のような気がして、本当に私はここにいて良いのだろうかと不安になる。
でも私が神さんより年上なのは明らかだし、神さんもそれはさすがに分かっているだろう。可愛らしい顔をしているけれど、熟女好き…とか…?いや、でも私にあまり熟女感は無いし……うーん……。
結局答えは出ないまま、私はシャワーを浴び終えた。下着を着けてバスローブを羽織り、神さんのいる部屋に戻った。
『お待たせしました。次、どうぞ』
恥ずかしくて目を合わせられずに言うと、神さんはフッと微笑みながら立ち上がった。そして私の耳元で囁く。
「その姿を見ただけでゾクゾクしちゃいます。早くシャワー済ませてきますね」
神さん、仕事の時と雰囲気が全然違う…。何て言うか…色気がヤバい……!!
私は落ち着くことなんて出来ず、その時間をどう過ごしていたのかあまり覚えていなかった。そして、あっという間に神さんが戻ってきた。
バスローブ姿の神さんを全て視界におさめる間は無く、あっという間に私はベッドに押し倒されていた。
そして髪を撫でられながら、ゆっくりとキスを交わす。いきなり舌が深く入り込んできて、少し戸惑う。
『んっ…ふぅっ……んぁ……』
自分がこんなに甘い声を出すのかと急に恥ずかしくなった。あまり煩いのも大人としてどうなのだろう…と思い、声を漏らさないように堪えてみる。
「名字さん…我慢しなくて良いですよ…?」
真正面にはニッコリと優しい笑みを浮かべる神さんの顔が見える。きっとこの人には誤魔化しなんて通用しないんだと分かった。
『ごめんなさい…その…若くもないのにこんな声、恥ずかしいなって…』
「自然に出ちゃうものは仕方ないです。それに、名字さんの声、いやらしくてもっと聞きたくなるな…」
神さんの舌が耳をなぞるように舐める。わざとなのか、吐息がかかってゾワゾワと身体に電気が走る。私の反応を見て楽しんでいるのか、少し微笑みながらも指は胸の突起を刺激したり、ウエストをゆっくりとなぞったりする。その度に声が漏れてしまうが、もうどうでも良かった。何も考えられない。
自分の身体はこんなに敏感だっただろうか。それとも、久しぶり過ぎるから忘れてしまったのだろうか。
神さんの唇や指が触れたところから、どんどん押し寄せる波のように私の中の〝雌〟の部分が開花してくる。
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