前編
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それから仕事の話は一切しないと決め、二人で色々な話をした。
神さんは大学までバスケットをしていたことや、神奈川出身であること、趣味や時事ネタ…と話は尽きなかった。頭の回転が良く、テンポ良く会話が進み、私はとても心地が良かった。
こんな素敵な人が彼氏だったらな…。
なんて思う自分は酔っ払っているからだと言い聞かせた。ふと時計を見ると、そろそろ終電が迫っていた。
『あの…そろそろ終電なので、今日はもうお開きにしましょうか』
「……」
『神さん…?大丈夫ですか?酔いました?』
何も言わない神さんの顔を覗き込むと、いきなり手を握られた。
「僕、もう終電逃しちゃったんですよね。どうしようかなぁ…」
それが嘘だとすぐに分かった。なぜなら、さっき神さんに聞いた住んでいる町は私の家よりもここから近いからだ。
これは、つまり……そういうこと……?
それから私は、神さんに手を引かれながら流されるままに着いて行った。
あっという間に目の前には煌びやかな光を放つホテルがあった。神さんは何も言わず、入り口を通る。
部屋を決め、エレベーターの中で私が考えていた事はただ一つ。
今日の下着はどんなのだったっけ…?
今夜私は、所謂〝セカンドバージン〟を奪われることになる。
続く