世界で一番美しいラブレター
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岸本先輩の横顔を初めて見たのは二年生に上がってすぐの春だった。
体育館裏の桜の木が綺麗で、絵を描こうと何となくウロウロしていると、背の高い集団がゾロゾロと体育館に向かって行く所に遭遇した。
たぶんバスケ部の人たちだ。うちの学校はバスケ部にお金を掛けていると誰かが言っていたような気がする。この人たちがそうなんだ…と少し離れた所から見ていると、その中に髪を結びながら歩く人が一人いた。
凛々しい眉
通る鼻筋
色っぽい唇
控えめに光るピアス
綺麗だった。
あんな人が同じ学校にいただなんて…!私はあまりの衝撃に暫くその場に立ち尽くしてしまった。
描きたい。
あの横顔を描いてみたい。
どんどん絵の構想が膨らんでいった。というか、完成形がハッキリとイメージ出来た。
こうしちゃいられない。早速リサーチせねば…!
私は美術部の部室に走り、部員たちにあのバスケ部の人のことを聞いてみることにした。
部室に行くとちょうど三年の先輩がいて、私は迷わず先輩の元に行った。
『先輩、ちょっとお聞きしたことが…!』
「えっ…な、何?」
『バスケ部の髪の長い三年生のことなんですけど…!』
先輩は私の勢いに引いていたが、その後色々と聞き、あのバスケ部の人は岸本さんというらしい。あんなに目立つ人を何故知らないのかと驚いていた。あまり他人に興味が無い私には、どんな人でも良かった。ただあの横顔をキャンバスに収めたい。それだけだった。
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体育館裏の桜の木が綺麗で、絵を描こうと何となくウロウロしていると、背の高い集団がゾロゾロと体育館に向かって行く所に遭遇した。
たぶんバスケ部の人たちだ。うちの学校はバスケ部にお金を掛けていると誰かが言っていたような気がする。この人たちがそうなんだ…と少し離れた所から見ていると、その中に髪を結びながら歩く人が一人いた。
凛々しい眉
通る鼻筋
色っぽい唇
控えめに光るピアス
綺麗だった。
あんな人が同じ学校にいただなんて…!私はあまりの衝撃に暫くその場に立ち尽くしてしまった。
描きたい。
あの横顔を描いてみたい。
どんどん絵の構想が膨らんでいった。というか、完成形がハッキリとイメージ出来た。
こうしちゃいられない。早速リサーチせねば…!
私は美術部の部室に走り、部員たちにあのバスケ部の人のことを聞いてみることにした。
部室に行くとちょうど三年の先輩がいて、私は迷わず先輩の元に行った。
『先輩、ちょっとお聞きしたことが…!』
「えっ…な、何?」
『バスケ部の髪の長い三年生のことなんですけど…!』
先輩は私の勢いに引いていたが、その後色々と聞き、あのバスケ部の人は岸本さんというらしい。あんなに目立つ人を何故知らないのかと驚いていた。あまり他人に興味が無い私には、どんな人でも良かった。ただあの横顔をキャンバスに収めたい。それだけだった。
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