〝好き〟を発表
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
南家では子どもたちが寝静まった後、夫婦の時間がとてもとても大切にされている。
ソファに寄り添って座り、ビールを飲んでテレビを見たり話をしたりと、日によって内容は違えど、二人の大切なコミュニケーションの時間だ。
しかし、今夜はどうやら一味違うようだ。
ソファに座り、早く来ないかそわそわする夫・烈と、収納棚から何かをいそいそと取り出している妻・名前の姿がある。そして、名前はそのまま食事をするテーブルの方に座り、何かを始めた。気が付いた南はすぐに名前の方へやって来る。
「何しよるん?」
『幼稚園のお遊戯会の衣装。裁断して縫わなアカンねん。私、苦手やねんな〜こういうの』
今日は〝しよう〟と思っていた南は、心の中でしょんぼりしていた。しかし、子どもの行事の事であれば致し方ないと、そのまま名前の隣りに座った。
大きな裁ち鋏で布をバッチンと切りながら、名前はチラリと南に目線をやる。
『烈はゆっくりテレビでも見とってええよ〜』
「んー…ええわ、ここで」
『何でよ』
「テレビより、お前見とる方がおもろい」
南がサラリとそう言うと、名前は『ふぅん…』と口を尖らせて言ったが、耳まで赤くなっているのを南は見逃さなかった。
「やっぱおもろいな」
『鋏で布切っとるだけやのに?』
「うん」
『良かったな、おもろい嫁貰て』
名前が一度鋏を置いた時、南は名前の手首を掴み、肩を抱いて引き寄せた。そしてベロリと名前の唇を舐め、あっという間に口内を舐め回す。
『んっ…ふぁ……んぅ……もう…アカンってぇ……』
「…今日はそういうつもりやってん。悪いな。これで終いにしよか」
欲のやり場が無くなり、名前は物足りなさに戸惑う。そして南の服の裾をそっと掴み、小さな声を出す。
『…月末まででええねん、コレ』
俯きがちに目線だけをやると、南の口元はニヤリと角度を上げる。そして再び胸に引き寄せられ、頬を両手で包みながら優しい眼差しで名前を見つめる。
「ほな、今日はもうええねんな?」
『…うん。したい』
「いや、裁縫せんでもええねんな、って意味やってんけど」
『えっ……あっ!そ、そっちか!!』
南は優しく目を細めた後、先程よりも深くじっくりと唇を貪った。
夜はまだこれから…。
.
1/4ページ
