「…っ…ハァ……」


服の上からだともどかしい。もっと刺激が欲しい。そう言うように、どんどん硬度を増してゆく。


『栄ちゃん…気持ちいいの…？』

「…すげー気持ちぃ…っ…」

『なんか…エッチな顔…してるから…』


俺は見逃さなかった。名前が太ももを擦り合わせるようにモジモジと動いた事を。

少なからず、名前も興奮していることが分かった。それなら…


「なぁ…ちょっと…苦しいからさ…」

『えっ？！苦しいの？！ゴ、ゴメン！』

「…直接、触って欲しい」


自分から言ってしまった。恥ずかしいけど、それ以上にもう限界だった。俺は名前の返事を聞く前にスウェットに手をかけ、一気に脱いだ。

すると自分の下腹部についてしまいそうな程、反り返ったモノが顔を出した。その大きさと勢いに名前は驚いたようで、大きな目をさらに大きくしている。


「なぁ…さっきみたいに触ってくれよ…」

『う…うん…っ…』


名前は恐る恐る手を伸ばし、そっと握った。やっぱり直接だと指の感覚や熱がより伝わって、さっきよりヤバい。柔らかくゆっくりと上下に扱かれていく。


「…っ…くっ……あっ…ヤベ……気持ちぃ…」

『栄ちゃん…すっごくエッチ……』


すると、名前の指が先の方だけを刺激してきた。予想外の快感に俺は思わず身体を震わせる。


「ちょっ……そこは……っ…」

『やっぱココ、気持ち良いんだ…！友だちが言ってた通りだ…』


友だちとどんな話してんだよ…。てか、その友だちエロいな…！！

ぐちゅぐちゅと音がする。先走りのが出てきたようだ。


『栄ちゃん、何か出てきたよ…？イっちゃったの…？』

「いや…これは…違うやつ…イってない…」

『えぇっ…種類があるの…？』


コイツは何を知ってて、何を知らねーんだ？！そんな好奇心旺盛な目で見るなよ…！罪悪感の波に飲まれちまう…。


『じゃあ、どうやったらイくの？』

「…もう少し…強く握って…速く動かせば…かな…」

『分かった！！』


名前は俺の言う通りに手を動かした。一生懸命やっている感じがなんだかもう……これが深津さんの言っていた〝背徳感〟ってやつか…。



グチョグチョ…にちゃぁ……



ハァッ……くっ……



どエロい音が俺の部屋に響く。いつもの部屋なのに、何だか違う空間にいるような、でももうそんなのどうでも良いような…ダメだ…何も考えられない…。


『栄ちゃん…なんか…すっごく硬くなってきたよ…？』

「もうちょい…硬くなるかな…」

『ええっ？！まだ硬くなるの…？』


名前はおもちゃを貰った子どものように、楽しそうに、気恥ずかしそうに手を動かす。


ふと、首元に目が行く。


肌、白いな。


柔らかそうだな。


触りたいな…。



「……っ…ハァッ…ダメだ…もう…出るっ…！」

『えっ？！ど、どうしたら良いっ？！』

「ちょ…っ…待っ……っあぁ…！！」


ティッシュを取ってくれ、と言い終える前に硬度がMAXに達し、勢いよく白い粘液が飛び出した。その瞬間、もう全部どうでも良くなり、俺はただ射精する快感に身を委ねることしか出来なかった。




.