déjà vu
NAME CHANGE
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『あー!そうやった、そうやった!あん時は緊張したなぁ。岸本くんてド派手なイメージがあってんけど、友情に熱い男とは知らんかったなぁ…って思った記憶がある。烈の口から聞けて、ホンマは嬉しかったクセにね』
「…ホンマの所は、アイツにしか分からん」
『私は、烈の口から言って貰えて嬉しかったけどなぁ』
名前がニッと笑うと、南の表情はあの時のように緩んだ。大切に想う気持ちは、あの頃から変わらない。南は名前を引き寄せ、額にチュッとキスを落とした。
「まだ昼間やから、ここまでやな」
『夜やったら…?』
「聞かんでも分かるやろ」
『ふふっ…スケベ〜』
過去の思い出の一つ一つに愛が散りばめられている。それはきっと、どんな時も2人が互いを想い合ってきたからこそだ。ご近所さんから「大恋愛だったらしい」と言われるのは、言わずもがな…。
数日後
南家のインターホンが鳴り、岸本が挨拶にやって来た。そして開口一番、こう言った。
「真っ先に南に伝えに来たんやで?後から人伝いに聞いたら拗ねるやろ思てな!!」
「……どっかで聞いた台詞やな」
『プッ…アンタら全然変わってへんやん。ホンマ、仲ええなぁ』
「「そんなんちゃう!!」」
月日は経てど、どうやら南と岸本の関係もまた、昔から変わらないようだった。
まさにデジャヴ…。
その日、挨拶は難なく済んだものの、長女が想像していた〝おともだち〟とは少し違っていたようで、終始、岸本は冷たくされていた。
「見た目だけやなくて、中身も南ソックリやなぁ」
『ほな、仲良くなれるんちゃうの?』
「いや!!もっとフワフワがええのっ!」
「フ、フワフワ…?」
「お前には無理や。出直して来い」
その後、渡された手土産がお嫁さんの地元で有名な佃煮だった事から、岸本たちはすんなりと長女に認められのだった。
おわり
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