金曜日のルーティーン
NAME CHANGE
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「ハハッ…面白い事を言うなぁ。そういえば、名前はホクロが無いな」
『そうなんだよね。よくご存知で』
「隅から隅まで確認済みだからな」
牧さんは私の腰に腕を回し、耳元に唇を近づける。くすぐったくて、甘くて、幸せに満ちている。
「俺は目印なんて無くても、名前を見つけられると思うぞ」
『え?ホントに?どうやって見つけるの?』
「分からん」
『えーっ!何それ!』
思わず振り返ると、牧さんの顔があまりにも近くて思わず動きが止まってしまう。
「根拠は無い。けれど、俺はどこにいたって必ず名前を見つけ出すし、守る。約束しても良い」
全く理由にはなっていないけれど、そこが牧さんの良い所だ。そして、全く根拠は無いけれど、安心して納得出来てしまうのが牧さんの魅力なんだと思う。
『牧さん、私、幸せだよ』
「それが俺には何よりの幸せだよ」
何の合図も無く、私たちは目を閉じ、唇を重ねた。すぐに牧さんの舌が入ってきて、あっという間にとろけてしまう。
『…ん…んふぅ……牧…さぁん…』
声が自然に漏れてしまう。お風呂場独特のエコーがかかり、自分の声が妙にいやらしく感じる。
うっとりしていると、牧さんがヒョイッと私を持ち上げ、あっという間にお姫様抱っこの体制になっていた。
『えっ…ちょっ…牧さ…』
「風呂は、やり辛い。ベッドに行くぞ」
『あの…素っ裸でこの体制は…恥ずかしい…かも…』
鏡には自分のお尻辺りがちょうど映っている。なんという羞恥プレイ…。
「そうか。すぐに降ろしてやるからな」
牧さんはお風呂を出てバスタオルを勢い良く取った。上手くベッドに広げ、その上に私をあっという間に寝かせてしまう。
『ホントにすぐだった…』
「だから言っただろう?」
フッと微笑んだ後、すぐに雄の顔付きになる牧さんに心臓がついていけない。
再び唇が重なり、心も身体も溶けてゆく。
金曜日は、セックスをしてヘトヘトになっても構わない日。
これが私たちの、金曜日のルーティーン。
おわり
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