明日も側にいられる。
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『三井先輩、推薦決定おめでとうございまぁす!!』
三井先輩がバスケ部の部室から出て来た瞬間に、廊下でクラッカーをぶちかます。キラキラしたテープを頭の上にたくさん乗せる三井先輩のおマヌケな顔が愛おしい。
「えっ…な……名前…!」
少し時間を置いてやっと状況を把握出来たのか、小さく私の名前を呼んだ。
「な、何で推薦の事知ってんだよ…俺、まだ部活の奴らにしか言ってねーのに」
『三井先輩の事なら何でも知りたいんで!色々駆使して知りました!色々!』
「色々って何だよ…ハァ…ったく…」
私は三井先輩に一目惚れをした。それからというもの、少しでも三井先輩に近付きたくて先輩の周りをウロチョロするようになった。周りには〝三井のストーカー〟と言われていることも知っている。でも、私はめげない。先輩が卒業してしまう前に、先輩の恋人になりたい。
『これで安心して卒業できますね。今日はお祝いするんですか?』
私がニコニコしながら話し掛けると、三井先輩は少し困ったような顔をした。
「お前、俺のどこがそんなに良いんだよ」
『へっ…?』
今まで邪険にされてきたのに、こんなこと初めて聞かれた。少しは私に興味を持ってくれてのかなぁ…。
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