南さんちのハロウィン
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おとうちゃん、とりっとありーと!!」
まだ小さいため、長女が上手く話せないことは重々承知だが、今回は本当に何と言っているのか南は分からなかった。
「あ?何て?」
「とりっとーと!!」
「さっきとちゃうやんけ」
『トリックオアトリートやんな』
背後から名前の助け舟が出され、ようやく南は理解出来た。
「あぁ、ハロウィンな。どこで覚えてきよん」
『今度の休みに、町内の子ども会で初めてハロウィンすんねんな。って言うても、仮装して集まって町会長からお菓子貰って帰るだけやねんけどな』
「ふーん。仮装って何しよるん?」
『それぞれやりたいやつがあるみたいやで。アンタは何するんやった?』
「つくだに!!」
「……ホンマ好きやなぁ、佃煮」
今まで南家には縁の無かったハロウィンだったが、時代の流れか子ども会の催しにもなる程のイベントになっていた。
『烈も仮装したら?佃煮の親子で』
「佃煮に親も子もあらへん」
「おかあさん、きょうのごはん、つくだにして〜」
『ええよ〜。あ!大っきい佃煮、見つけたっ!』
名前は長女を抱き抱える。長女は嬉しそうにキャッキャとはしゃいでいる。その光景が微笑ましく、南は目を細めた。
.
1/5ページ