お父ちゃんの誕生日
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夜
子どもたちが寝てしまった後、いつものようにソファーに座ってビールを飲む。南は、子どもたちに貰った絵を大事そうに眺めていた。
『だいぶ前から用意し始めとったみたいやで』
「こんなん貰ったこと無かったけど、嬉しいもんやな」
『ふふっ…ほな、私からも…』
名前はキッチンの高い所にある戸棚から大きめの袋を取り出した。その袋には有名なスポーツメーカーのロゴが描かれている。
『烈の誕生日、一緒に過ごすの何回目になるんやろう。また一緒に年を重ねられて、ホンマに嬉しい。おめでとう』
名前は南にプレゼントを渡した。
「おーにき。開けてもええ?」
『もちろん』
開ける前から何となくそれが靴だということは分かった。そして、箱を開けると入っていたのは南が部活で履いていたバッシュと同じメーカー、シリーズのスニーカーだった。
『烈はやっぱり、その靴がよう似合うてると思って。それに、やっぱりあのことがあったからこそ、私たちは今一緒におれると思うねん』
〝あのこと〟とは高校最後の夏の出来事だ。南と名前の心が動いたあの夏…。
南はスニーカーを置き、名前をギュッと抱き締めた。名前も応えるように背中に腕を回す。
「あの出来事は、俺の人生に欠かせんモンや。色々あったけど、今は良かったって思っとる」
『…うん』
「何より、お前が俺の隣りにおることが、一番の幸せや」
『…感謝せなアカンなぁ』
南は名前の顎をクッと上げ、唇が触れるか触れないかの所まで近付けた。
「…今日は、ええやんな?」
『大サービスしたるわ』
唇同士が触れ、お互いの指が身体を這い、溶け合ってゆく。
今宵も2人は、愛を確かめ合う。
あと何回、5人揃ってお祝いできるのだろう。
限られた時を大切に、愛は深まってゆく。
また来年も幸せを噛み締めたい。
『烈、誕生日おめでとう』
Happy Birthday !! Tsuyoshi Minami, 2020.10.15
おわり
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