お父ちゃんの誕生日
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10月の、とある休日
子どもたちは珍しく3人揃って座り込み、何かをしている。そしてボソボソと小さな声で話をしていた。
「ええな?お父ちゃんにはナイショやで」
「うん。ビックリさせんねんな?」
「ナイショ!!!」
「そうやで。声も小さかったらもっとええな」
長男が言うと、長女は黙ってコクリと頷いた。そして、その様子をドアの向こうから南はそっと覗いていた。そこに名前がやって来る。
『あれ?烈、何しよるん?中入らんの?』
「…たぶんやけど、アイツら俺の誕生日に向けて何かやっとんねん。今、中に入ったら大騒ぎするやろ」
名前は、ふふっと微笑んだ。子どもたちも南もお互いを思い合っていて、微笑ましかった。
『ほな、私が上手く言うたるわ』
名前はリビングに入って行った。
『皆、あと少ししたらお父ちゃんここに入って来んで。見られんよう、早よ片そか』
「えっ…!よし、片そ!」
「てっしゅーや!てっしゅー!」
「テッシュー!!!」
子どもたちはバタバタとテーブルの上の物を片付け始めた。それを見計らい、何も知らないフリをして南がリビングに入って来た。子どもたちはチラチラと南の方を気にしつつも、3人でおもちゃで遊び始めた。
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