所謂、ギャップというやつ
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カフェを出て、私たちはまた駅の方に向かっていた。
『藤真、今日はありがとね。でも、なーんか意外だったな』
「何がだよ」
『藤真が期間限定に弱いところとか』
そう言うと、藤真は少し照れくさそうにしていた。
「名字も、俺が想像と違ってガッカリとか言うんじゃねーだろうな」
『まぁ想像とは違ったけど、ガッカリはしてないよ。むしろ好感度アップかも。でもさ、何で苦手なカフェにわざわざ一緒に来てくれたの?』
そう言うと、藤真は歩くのをピタリと止めた。
「……好きな女が落ち込んでたら、何とかしてやりてーだろ」
『えっ…?』
今、〝好きな女〟って言った…よね?突然のことに私は驚いた。そして、少し頬を赤らめている表情から本気なんだと悟った。
『そ、それも…意外だなぁ…』
つい声に出すと藤真はプッと笑い、また私の鼻をギュッと掴んだ。
「だろ?俺もそう思う」
そう言った藤真の笑顔は、反則退場になるくらいズルくて、かっこよくて、私の心を鷲掴みにした。
今度、クッキーを焼いて藤真に渡そう。
〝藤真限定〟にして、またあの楽しそうな藤真を、今度は独り占めしてやるんだ。
おわり
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