ずっと前から決まっていた物語
NAME CHANGE
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『烈』
名前は膝にもたれる南の髪を撫でながら、優しく呼んだ。
『ごめんな』
「何がやねん」
『別に欲求不満だった訳ちゃうよ。ただ…純粋に烈に抱いて欲しかった』
その様子を見た南は、名前は自分が守らなければ、と思った。
これから先、待ち受けているのはそう平坦な道ではない。名前を監獄から救い出さなければならないから。でも今の自分ではどうすることもできない。
(…俺、やりたいこと見つかったやん)
これを成し遂げるために、南は大学に行ってみるのも良いかもしれないと思った。いつになるかは誰にも分からないけれど、それでも必ずその日が来ると信じていたい。
「待っとけ。今度は俺が迎えに行く」
『…うん』
大人になんてなりたくなかったけれど、どうせならなければならないなら、君との日々を選びたい。
これは、ずっと前から決まっていた物語。
おわり
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