Another Story:また一つ
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そして休日、部屋のインターホンが鳴った。今日は実理とバスケットが出来る公園に行くことになっている。
いそいそとドアを開けると、いつもとは雰囲気の違う実理が立っていた。白Tシャツの下に黒の七分袖のインナーを着て、ボトムはスポーツメーカーの青のハーフパンツに黒のスパッツを履いていた。そして、手には使い古したようなボールを持っている。対する私はストレッチの効いたスパッツタイプのジーンズに黒いオーバーサイズのトレーナーを合わせている。靴は実理が前に選んでくれた普段使いの白のスニーカーだ。髪は後ろに一つに束ね、毛先を少し巻いてみた。
『わぁ!実理かっこ良……うぁっ!』
かっこ良いと言い終える前に、突然思い切り抱きしめられた。状況が把握出来ず頭の上にハテナが飛ぶ。
『え?え?ど、どうしたの…?』
「アカン…可愛すぎる…」
どうやら実理は今日の私の格好が気に入ったようだ。思えば実理の前でこんなにスポーティーな服を着たのは初めてだ。それに前の私だったらこんな格好出来なかっただろう。相手の顔色を伺ってばかりで、自分が好きな物を選んでこなかった。それが出来るようになったのは…
(ふふっ…実理のおかけだよ)
そう心の中で呟き、暫くの間実理の腕の中で全身に愛を浴びてから、私たちは公園に向かった。
.