Another Story:また一つ
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秋が深まったある日、私はパックに少し残った牛乳をカフェオレにしようかミルクティーにしようか悩んでいた。実理にどちらが良いか聞こうとリビングを覗くと、バスケットの試合のテレビCMがたまたま流れていて、何となくそれを実理がジッと見ている気がした。
少し前、二人で並んで歩いている時、反対側から歩いて来た一人の男が実理を見ると物凄くヘコヘコしながら挨拶をしてきたことがあった。
「岸本さん、お久しぶりですっ!」
「おー板倉、久しぶりやなぁ。あ、せや、俺の彼女や。べっぴんやろ〜」
『あ、初めまして〜』
私は無難に愛想良く挨拶をした。するとその人はぽーっとしながら固まってしまった。
「コイツなぁ、高校の時初めて番長に会うた時もこうやってんで。南にめっちゃシバかれとったよなぁ」
『そうなんだ。番長さんは高校生の時から綺麗だったんだねぇ。じゃあ板倉さん?も同じ高校なんだね』
「そうやで。バスケ部の後輩」
実理がバスケ部だったことや、大阪代表でインターハイに出場した話は前に聞いたことがあった。しかし目の前でその関係性が繰り広げられていると、何だか急にリアルに感じられた。そしてこれをキッカケに、私はバスケをしている実理を見てみたいと思うようになった。
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