15:時々は、ヒールで。
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心もお腹もだいぶ満たされてきた。こんなに満たされたのは本当に久しぶりだった。あの地獄のような日々が嘘のように思える。明日からまた頑張ろう。そう思いながら、喉を潤す。
「なぁ!この店、ちょっとしたテラスがあんねん。行こうや」
岸本さんが指差した方には、ぼんやりとライトに照らされたテラスが見える。
「俺、寒いの嫌や」
「少しくらい風に当たったら気持ちええと思うで?ほな、俺らだけで行こか」
「風邪引かす気か」
南さんは番長さんの腰に手を回し、自分の方に引き寄せた。
「お前ら、ホンマにイチャイチャしよるなぁ」
「ふふっ…ほな、岸本くんと名字さんで行ったらええやん」
番長さんにそう言われ、私は岸本さんと目を合わせる。微笑むと、岸本さんがグラスを持ってテラスの方へ向かった。
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