14:自分の為のハイヒール
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あれから、数日経った。
仕事を終えた私は、駅から歩いて帰る途中、立ち止まっていた。そして、少し遠くに見えてきたマンションを眺める。私はあの一件から、マンションを出て行く準備を始めた。私一人の給料では、とてもじゃないが住み続けることは出来ないのはもちろん、彼の影がチラつく部屋にいるのが辛いからだ。
ようやくマンションまで辿り着き、いつものようにオートロックの鍵を開けて郵便ポストを確認する。そこには黒の妙に小洒落た感じの小さな封筒が入っていた。宛名は無く、ゴールドで〝INVITATION〟と印字されている。一体、何に招待されたのだろう…と思いつつ、私はその場で封を切った。中にはこう書かれていた。
たこ焼きパーティー開催のご案内
秋も深まり、葉も色付く季節となりました。
御察しの通り、たこ焼きが美味い季節です。
つきましては、日々の疲れを癒すべく
〝岸本実理プレゼンツ・たこ焼きパーティー〟
を開催致します。
日時と場所は以下の通りです。
・11月8日(日)18時〜
・BAR mossari
是非、ご参加下さい。
尚、当日はとびきりお洒落をしてご参加頂きますよう、お願い申し上げます。
主催者 岸本実理
私は思わず、プッと吹き出してしまった。丁寧なようで、少しふざけている部分もある。岸本さんらしさが凄く出ているなと思った。そして、さっきまで感じていた少しの不安がスッと無くなってしまった。岸本さんとは、お隣りに住んでいなくてもきっともう大丈夫だと思えたから。
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