Run & Bullish
NAME CHANGE
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運動会が終わり、帰ろうとすると役員のお母さんたちが話し掛けてきた。その中には南にバトンを渡したあの人もいた。
「南さんの旦那さん、めちゃくちゃ足速かったぁ〜!」
「ホンマ、ありがとうございましたぁ〜」
「私、バトン渡すの緊張したぁ〜」
それぞれが少女のようにキャッキャと群がっている。南はあまりこういうのが好きではないとも知らずに。
すると、南は名前の肩をグイッと引き寄せ、役員たちに向かって一言呈した。
「僕らは幸せなんで、早よ家帰って仲良う商売しますわ。ほな、ご苦労さんです」
帰り道は足取りが軽かった。
子どもたちが3人で手を繋ぎながら前を歩き、後ろを南と名前が歩く。
『烈、ありがとう。スッキリしたわ』
「あ?何のことや?」
名前の胸から愛がムズムズと溢れてくる。思わず南の手を握ると、南はすぐに握り返す。
「俺はホンマのこと言うただけや」
『ふふっ…そうやんなぁ』
次男の首に掛かる〝がんばったメダル〟が、宝石みたいにキラキラと輝いていたのは夕陽のせいか、それとも……。
おわり
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